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満代の話。

第1章 満代の話。

土曜日の朝に地元を出発、午後から相手チームが普段練習している中学校の体育館を借りての試合だった。

フルセットをやり遂げ近くのファミレスで懇親会を開催。お開きと同時に解散となった。ほとんどのチームメンバーは地元に帰ったが、2、3人はその日、現地に宿泊した。

満代もまた翌日の日曜日に行ってみたいところが有ったので現地にとどまり、一人でホテルに宿泊した。

ホテルはターミナル駅の近くに。
ビジネスホテルらしい、狭いシングルルームを予約した。

午後8時くらいにホテル近くのコンビニで買い物をしてからチェックインした。まずは、試合の汗を流そうとシャワーを浴びた。

さっぱりしたところでホテルの浴衣を着てベッドに横になる。
体が痛い。試合の筋肉痛だ。
その時、ベッドサイドにマッサージの案内に目がいった。

彼女は電話を取り上げ、フロントにマッサージの派遣をお願いした。
程なくして、ドアをノックする音が聞こえた。
返事をしてからドアスコープを除くと、白い上着を着た40歳代の女性が立っていた。

満代は彼女を部屋に招じ入れた。
「こんばんは、マッサージです」
「お願いします」と、満代。

「じゃあ、ベッドに横向きに寝て下さい。頭はこっちに」
「こうですか」

「そうです、じゃあ始めます。どこか特につらいところとかありますか」
「足がちょっと・・・」

マッサージ嬢は満代の足下に座り込み、満代の右足を前に、左足を後ろにした。少し浴衣の裾が乱れたが、すぐにマッサージ嬢の手で直された。

満代の腰から太ももに掛けて手のひらを押し付けるようにしてマッサージを始めた。彼女の手が、満代の腰からお尻を通り、太ももへ移動する。

そのお尻に手が当たった時に、筋肉をもみほぐされる快感とは別の快感が、満代に生じた。
それは、久しく与えられなかった淫らな快感だ。
二度、三度と、同じ部分へのマッサージが繰り返されるうちに、満代の口から思わず声が漏れそうになった。

「お客さん、何か運動でもしました?」
マッサージ嬢の問いかけに、満代はバレークラブの親善試合から話し始めた。

黙っていると、快感の息が漏れそうだったので、満代はずっと話し続けた。
マッサージは太ももの内側から膝裏へ。
太ももの内側をさする時に、マッサージ嬢の手が股関節に近いところまで上がってくる。
満代はその手の動きが気になり出した。

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