
❇️片暉の残照❇️
第19章 赤と青の欲望
「あっ、コーテル様お久しぶりですございます」
テイスがコーテルが居ることに気がつき声を弾ませる。
第一印象ではいい感じでは無かった二人だが、晩餐会でのダンスで少しは距離が縮まったようだった。
「///ご、ごきげんよう…ハジロ公爵嬢…」
「おいおい、固いぞコーテル!」
ロミが緊張気味のコーテルなや背中を叩くと「うわ!」と、体勢を崩す。
「ん?コーテルもお菓子を持ってきたのか?なんとも、メルヘンな容器だな…」
体勢を崩した拍子に手にしていたマシュマロの容器が顔を見せる。
「では、皆さん座ってください…頂きましょ?」
さっきまでお茶の準備をしていたメルトはテイスのメイドと執事に支度を頼むとソファの所へ戻り皆の着席を促す。
