
❇️片暉の残照❇️
第13章 初めての晩餐会
すると、そのリボンを見つめると瞳を潤ませ、微笑んだ。
そして…自分の顔にかかる長い髪を一束手でまとめ――――…その束を私のリボンで結んで見せた。
「ありがとう…それにいい香りがする――――…緑の濃い刺繍が私の髪にあっている…///大事に使う…」
「///へへへ――――へへへ…良かった…」
「・・・・・ティア…///」
一瞬、王様の目が見開いたが…私は変な笑い方をしてしまったと、口を押さえる!
「テイス――――良かったね」
私はお父様に支えられ、一歩下がると頭を下げ――――…謁見の列から外れた。
それからしばらく、王への挨拶行列は続き、その間…会場では貴族同士の挨拶や王族への挨拶をして回った。
