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❇️片暉の残照❇️

第13章 初めての晩餐会


会場へ足を踏み入れると――――そこは…


私の想像を遥かに越えた――――別世界が広がっていた!


天井はどこまでも高く…そこが室内だと言うことを忘れてしまうほど解放感を強く感じた!

しかし、その天井から光の森が地上の我々を照らすようにぶら下がっている。


「お、お父様――――…」


「ああ――――王宮自慢の“シャンデリア”だね。クロード領のランプ職人が5年もかけて作り上げた最高傑作だそうだ――――それが、会場に三ヶ所と玉座の上に一つ、素晴らしい芸術作品だ!」


――――芸術作品…


私は頭上に輝く大きな黄金の森にため息が出た。


「素敵な森を考える方がいらっしゃったのね…本当に綺麗」


天井に目を奪われていると、お父様にそっと手を引かれ――――…前に進む。


と、入場して向かった先は奥に立つ王様のところだった!


「まずは、王様に挨拶と招待していただいたことのお礼を言わないと――――」


「えっ、もう?――――なら、王様にこのリボン…プレゼントできますか?」


私は巾着からリボンを出すとお父様とお母様に聞いた!



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