
❇️片暉の残照❇️
第13章 初めての晩餐会
「本当に…綺麗――――ティアナにも見せてあげたい」
お母様は私の姿をお父様と見つめ呟いた。
「そうだね…」
お父様はお母様の手をとり慰めるように肩を抱いた。
この、夫婦は本当に仲がいい――――…愛し支える間柄に私は理想の夫婦像を重ねていた。
そして――――もし…お母さんが生きていたら…
もし――――お父さんが生きていたら…
どんな夫婦だったんだろう…。
どんな――――家族だったんだろう…。
「ん?どうした…テイス?」
「――――いえ、お母様とお父様は本当に仲がいいなぁ~って思って!」
「///あら!やだ――――テイスったら!」
照れるお母様は可愛かった。
