
ここから始まる物語
第22章 最後の戦い
敵はまた後退りをしました。ライの怪力に恐れをなしたのでしょう。
敵が怯んだ隙に、ライはさらに敵の中を進みました。前に立ちはだかる邪魔な敵もいますが、梯子で突き飛ばすか体当たりして踏み越えるかして、とにかくライは足を止めませんでした。
もちろん、敵もただやられているわけではありません。仲間が容易く弾き飛ばされ、あるいは踏み潰されているのを見て、次々と襲いかかってきます。
ライは敵の武器が迫るたびに、梯子を右に払い、左に薙ぎ、時には頭の上で回転させ、敵の武器を尽く弾き飛ばしました。
注意しなければいけないのは、前と横だけです。後ろからの攻撃は心配はいりませんでした。アウィーコート軍の兵士たちが続いていて、その兵士たちもよく戦っているからです。
敵は、まるで蟻の群れのように、前から横からと次々に襲いかかってきますが、ライはとにかく前に進むことだけを考えていました。
横から襲ってくる敵は、よほど危険でない限りは相手にしません。
なぜなら、ライの目的は、あくまで敵の食糧を狙うことだからです。しかもなるべく敵を引きつけながら、です。ライが派手に戦って敵の目がこちらに向けば向くほど、本陣が手薄になり、別働隊のピスティが戦いやすくなります。
そのために、ライは敵を薙ぎ倒しながら、そして敵の中を突き進みながら、大声を張りあげました。
「敵の食糧の隠し場所はもうすぐだ! みんなとにかく走るだよ!」
すると、敵はますます色めき立ちました。食糧が狙われていると知って、それだけはさせまいと奮起したのでしょう。ますます激しくライに襲いかかってきます。
敵が怯んだ隙に、ライはさらに敵の中を進みました。前に立ちはだかる邪魔な敵もいますが、梯子で突き飛ばすか体当たりして踏み越えるかして、とにかくライは足を止めませんでした。
もちろん、敵もただやられているわけではありません。仲間が容易く弾き飛ばされ、あるいは踏み潰されているのを見て、次々と襲いかかってきます。
ライは敵の武器が迫るたびに、梯子を右に払い、左に薙ぎ、時には頭の上で回転させ、敵の武器を尽く弾き飛ばしました。
注意しなければいけないのは、前と横だけです。後ろからの攻撃は心配はいりませんでした。アウィーコート軍の兵士たちが続いていて、その兵士たちもよく戦っているからです。
敵は、まるで蟻の群れのように、前から横からと次々に襲いかかってきますが、ライはとにかく前に進むことだけを考えていました。
横から襲ってくる敵は、よほど危険でない限りは相手にしません。
なぜなら、ライの目的は、あくまで敵の食糧を狙うことだからです。しかもなるべく敵を引きつけながら、です。ライが派手に戦って敵の目がこちらに向けば向くほど、本陣が手薄になり、別働隊のピスティが戦いやすくなります。
そのために、ライは敵を薙ぎ倒しながら、そして敵の中を突き進みながら、大声を張りあげました。
「敵の食糧の隠し場所はもうすぐだ! みんなとにかく走るだよ!」
すると、敵はますます色めき立ちました。食糧が狙われていると知って、それだけはさせまいと奮起したのでしょう。ますます激しくライに襲いかかってきます。
