
ここから始まる物語
第22章 最後の戦い
ライは焦らず、梯子を縦に横に振り回しては敵の武器をを薙ぎ飛ばし、または敵の身体を地面に叩きつけましたが、さすがに多勢に無勢。ライも無傷ではいられませんでした。
頬にも頬にも、数え切れないくらいの切り傷がつけられ、血が流れています。といっても、ライにとってはかすり傷のようなもの。それで体力が落ちてしまうことはありませんでした。
といって、まったく平気というわけにもいきません。痛みと痒みで集中が削がれてしまうのに加えて、額から流れる汗は、血と混じって目に入ってきます。目が沁みます。
それでも、戦場で目を閉じるわけにはいきません。
ライは気力と本能と使命感で瞬きすらせず、ただひたすら、敵の攻撃をかわしながら、突き進んでいくのでした。
――この間にピスティさまが本陣を叩いてくれれば。
その一心で。
頬にも頬にも、数え切れないくらいの切り傷がつけられ、血が流れています。といっても、ライにとってはかすり傷のようなもの。それで体力が落ちてしまうことはありませんでした。
といって、まったく平気というわけにもいきません。痛みと痒みで集中が削がれてしまうのに加えて、額から流れる汗は、血と混じって目に入ってきます。目が沁みます。
それでも、戦場で目を閉じるわけにはいきません。
ライは気力と本能と使命感で瞬きすらせず、ただひたすら、敵の攻撃をかわしながら、突き進んでいくのでした。
――この間にピスティさまが本陣を叩いてくれれば。
その一心で。
