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菜摘と瑠花の日常♪

第4章 修学旅行2日目



菜摘が風呂のドアを開けると、浴槽に浸かっている瑠花の背中が目に入る。



「あれ、瑠花もう洗い終わっちゃった?」


「うん」


「なーんだ、今日も洗ってあげたかったのに」



菜摘から先に入っていていいよと言ったが、瑠花の反応が見てみたくてわざとそう言ってみると、瑠花は案の定顔を真っ赤にさせる。



「ま、いっか。
私先に体洗っちゃおうかな」


「あ、私もう出るからいいよ!」


瑠花は慌てたように浴槽から立ち上がる。


「え~そうなの?」


「うん…なんかもうのぼせちゃいそう…」


確かに、もう瑠花の体はほんのり赤くなっている。


「そっか…
じゃあ、起きて私のこと待っててね」


「うん。
あっ、今日は私のシャンプー使って?」


「え?」


「昨日は菜摘のシャンプーの香りになったから、今日は私のシャンプーの香りになって」




驚いた表情をした菜摘を後目に、瑠花は恥ずかしそうにバタバタとお風呂を出て行った。



……なにあの瑠花…。
めちゃくちゃ可愛い……。


しばらくその場にしゃがみこんで菜摘はさっきの瑠花の言葉や表情をかみしめた。



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