
菜摘と瑠花の日常♪
第4章 修学旅行2日目
「瑠花……
こんな私でも、好きでいてくれる?」
菜摘が発した声は、予想以上に小さくて震えていた。
「…うん。好きでいる」
お互いに何となく目を合わせづらくて、握った手を見つめる。
「ありがとう…」
「菜摘は…?
私のこと、好きでいてくれる…?」
瑠花は予想以上に大きな声だった。
焦ったような、必死そうな声。
瑠花に愛されている実感を得た菜摘は、最上級の笑顔を瑠花に向けた。
「うん。好きでいる」
バスの中の周りの声は聞こえなくなって、
どちらともなく、目を合わせ、
静かにキスをした。
