
菜摘と瑠花の日常♪
第4章 修学旅行2日目
菜摘が顔を上げると、心配そうな表情をした瑠花の顔が予想以上に近くにいた。
「菜摘…横浜の夜景…綺麗だよ…
ほら、あそこ、橋が見える」
瑠花は遠くに見える橋を指さす。
「綺麗……」
「菜摘…ごめんね…」
「え?」
菜摘は思わず夜景から瑠花に視線を移す。瑠花はもう夜景を見ていなくて、窓の淵を見て俯いている。
「菜摘の気持ち考えずに…舞ちゃんのことにいっぱいいっぱいになっちゃって」
瑠花…わかってたの…?
菜摘は思わず言葉を返せずに黙る。
「菜摘…ごめんね…」
「瑠花……」
