
邪恋の爪痕と片恋の彼
第14章 【最終章】再度上映会で…
『でも、俺は――――泣き叫ぶ…君が見たいんだ』
と、言うと――――…資料室の扉がギギギ~と、音を立てて開く…。
目隠しをされ猿ぐつわのアキラ君は震えながら音の方に顔を向けるが――――恐怖で震え続ける。
「これ――――本当に演技?アキラって役者さん…上手くない?」
「え?境井さん、そこ見ちゃいますか?――――まぁ、こういうイメージ物って…棒読みが多いけど…確かに言われてみれば…下手な俳優より上手いかも知れませんね」
俺と真壁は改めてアキラ君に注目して見続ける。
『///ユウキ――――これはどういう事だ!?』
資料室に入ってきたのは、課長!?縛られたアキラ君をみて焦った表情をみせる。
