
狼からの招待状
第3章 火影
壁にかぼちゃの描かれたポスターが貼られ、カウンターの上にもかぼちゃ…中に蝋燭が燃えている。
「ぼくたち、婚礼をひかえている身なんです」「心に決めた男人、─女人がいるのよね」ワンピース女性…と若者のカップルが、「ぼくたちの愛の門出を祝福してください」そう云うと、客たちがコインや紙幣を袋に入れる。
二人がカウンターのそばにやってきて、カップルの女性客に、「おふたりも…お似合いですね」 細かくウェーブした髪の女性客は笑ってコインを袋に入れ、ポケットの2本のキャンディバーも渡し、花嫁へ祝福のキスをしようとして、喉仏を見つけ、驚く。
カウンターのなかのマスターは、苦笑して男性客のグラスにビールを注ぐ。
黒いケープに紅いスカーフを身に付けたマスターは、二人にそれぞれ缶ビールと、紙幣を渡す。 一礼して、隅のグループに並んで歩き、カウボーイ姿でギターの弾き語りをする男の背に、袋を持った二人は声をかける。
振り向いたギター弾きは、人形のように行儀よく並んだ二人を見ると、『白い恋人たち』を奏で始めた。
「ぼくたち、婚礼をひかえている身なんです」「心に決めた男人、─女人がいるのよね」ワンピース女性…と若者のカップルが、「ぼくたちの愛の門出を祝福してください」そう云うと、客たちがコインや紙幣を袋に入れる。
二人がカウンターのそばにやってきて、カップルの女性客に、「おふたりも…お似合いですね」 細かくウェーブした髪の女性客は笑ってコインを袋に入れ、ポケットの2本のキャンディバーも渡し、花嫁へ祝福のキスをしようとして、喉仏を見つけ、驚く。
カウンターのなかのマスターは、苦笑して男性客のグラスにビールを注ぐ。
黒いケープに紅いスカーフを身に付けたマスターは、二人にそれぞれ缶ビールと、紙幣を渡す。 一礼して、隅のグループに並んで歩き、カウボーイ姿でギターの弾き語りをする男の背に、袋を持った二人は声をかける。
振り向いたギター弾きは、人形のように行儀よく並んだ二人を見ると、『白い恋人たち』を奏で始めた。
