
ぼっち─選択はあなたに─
第18章 バトルトーナメント【6回戦】
「ああああああ゛っーーーー!!」
メキユは突然、雄叫びをあげた。
そして叫びながらユズリノに突進していく。
ユズリノはメキユの叫びに一瞬怯むが、すぐに複数の矢を撃ち放った。
「あうっ!!」
数本の矢がメキユの右足に突き刺さる。心臓は免れたものの、太ももからは鋭い痛みが走った。
「くっ……こんなものっ……」
メキユは歯を食い縛って、右足の太ももに刺さっている矢を引っこ抜く。
途端に辺りに血の匂いが充満した。
「おら……負げねえがらっ……」
メキユはフラフラになりながらもユズリノに一歩一歩近づいて行く。
「…っ…」
その気迫さに圧倒されてユズリノは息を飲むが、再びメキユに矢を向けた。
「今度こそ本当に、心臓に撃つわよ」
だから来ないで。
もう戦わないで。
ユズリノの心の奥底でそんな思いが沸き上がる。
しかしメキユは諦めなかった。
真っ直ぐにユズリノを見つめ、ユズリノのもとに歩いていく。戦う武器も、勝てる見込みもないのに──ただまっすぐと前を見つめて。
その時だった。
上空から風を切る音がしたかと思うと、二人の間に包丁が勢いよく降ってきた。
「!!」
「父ちゃんっ…!?」
なんとメキユの包丁が、再び姿を現した。
メキユは突然、雄叫びをあげた。
そして叫びながらユズリノに突進していく。
ユズリノはメキユの叫びに一瞬怯むが、すぐに複数の矢を撃ち放った。
「あうっ!!」
数本の矢がメキユの右足に突き刺さる。心臓は免れたものの、太ももからは鋭い痛みが走った。
「くっ……こんなものっ……」
メキユは歯を食い縛って、右足の太ももに刺さっている矢を引っこ抜く。
途端に辺りに血の匂いが充満した。
「おら……負げねえがらっ……」
メキユはフラフラになりながらもユズリノに一歩一歩近づいて行く。
「…っ…」
その気迫さに圧倒されてユズリノは息を飲むが、再びメキユに矢を向けた。
「今度こそ本当に、心臓に撃つわよ」
だから来ないで。
もう戦わないで。
ユズリノの心の奥底でそんな思いが沸き上がる。
しかしメキユは諦めなかった。
真っ直ぐにユズリノを見つめ、ユズリノのもとに歩いていく。戦う武器も、勝てる見込みもないのに──ただまっすぐと前を見つめて。
その時だった。
上空から風を切る音がしたかと思うと、二人の間に包丁が勢いよく降ってきた。
「!!」
「父ちゃんっ…!?」
なんとメキユの包丁が、再び姿を現した。
