テキストサイズ

だから愛して

第1章 だから愛して

         44

 先生は、わたしを、優しく抱きしめてくれました。
 いままで、力がはいっていた先生の体から、ちょっと力が抜けたみたいです。
 先生は、わたしを抱きしめたまま、キスしてくれました。
 キスを続けながら、わたしの髪を、優しく優しく撫でてくれるのです。
 わたしの気持ちを、落ち着かせようとしてくれているみたいです。
 それでも、わたしのあそこの中の先生のあれは、圧倒的な存在感なのです。
 こんなに、存在感があるのに、入ってくれるとき、すこしも痛くなかったのです。
 先生が、優しく優しく、すこしずつすこしずつ入ってくれたからでしょう。
 わたし、嬉しくて、泣きそう。
 はじめてのセックスのときは、痛いものと思っていたので、すこしも痛くないように入ってくれた、先生の優しさを、いまさらのように感じました。
 「先生
  わたし
  痛くなかったから
  わたしが
  セックスは
  はじめてなのかと
  疑いますか?」
 「三崎さんの
  これまでの
  態度で
  セックスを
  したことがないのは
  わかるよ
  だけどね
  そんなことが
  大事なの?」
 「えっ」
 「三崎さんが
  私と
  セックスを
  したいと思ってくれること
  それが
  大切なんだよ
  セックスの
  経験が
  あってもなくても」
 「先生
  わたし
  もう
  嬉しくて
  泣きそう」
 と言って、わたしは、泣きだしていました。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ