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だから愛して

第1章 だから愛して

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 「三崎さんは
  私の話からの
  誘導尋問みたいな感じて
  私とセックスをしたいと
  思っているんじゃないですか」
 「そういう部分も
  あるかも知れませんが
  先生と
  セックスをしたいというのは
  わたしの
  ほんとの気持ちです」
 わたしは、先生が、結婚相手とだけしかセックスをしないというのは、女性の性欲を否定しているのでは、と言ったときから考えていました。
 わたしはいままでセックスをしたいという気持ちを、道徳的な感じで無理に押さえていたようです。
 セックスはむやみにするものではない、というようにです。
 でも、セックスをしたいというのは、性欲が高まったときでないといけないのだろうか。
 この人とならいいと思ったら、セックスをしてもいいのではないかと思えてきたんです。
 「なんだか
  三崎さんに
  私の考えかたの
  先を行かれているようですね
  ではもう一週間
  考えてみてください
  それでも
  私とセックスしたいと思ったら
  しましょうか」
 「そうします」
 一週間後。
 「一週間考えていました
  やっぱりわたし
  先生とセックスしたいです」
 「ほんとに
  したいんですね」
 「はい
  したいです」
 「してみようではなく
  私としたいんですね」
 「そうです」

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