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甘い鎖~縛られて溶かされる~

第13章 襲われて…

腰が抜けて動けない。



体の震えが止まらない。



美咲ちゃん、間に合って!



「優依!」



志桜さんの声がした。



顔を上げると志桜さんが駆け込んでくるのが見えて、



あたしは歯を食いしばって泣いた。



「し、お…さ…」



「優依」



彼はあたしのところまで来てぎゅっと抱きしめてくれた。



「あ…ううぅ…」



あたしは震えの止まらない体を丸めて彼の腕の中で大泣きした。



「大丈夫だ、優依。もう大丈夫」



「あ…あたしの、せいで…美咲ちゃん、が…」



「優依のせいじゃない。僕のせいだ。ごめんね、怖い思いさせたね」



「ううぅ…」



志桜さんに抱きしめられているのに、体の震えが止まらない。



あたしの胸の中は安心よりも罪悪感で満たされてる。



あたし…



志桜さん以外の…



知らない男の人で…



気持ちよくなったの…



言えない。



死んでも言えない。



あんな、相手を求めるようなこと、



あたしは、言った。



ほしい、もっとほしい、激しくシてほしい…



知らない男にそう言ったの。



「うううぅ…」



ごめんなさい!



ごめんなさい!






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