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甘い鎖~縛られて溶かされる~

第13章 襲われて…

美咲ちゃん…



守らなきゃいけない。



だけど、あたし一人じゃ無理。



待ってて。



あたしは男たちが美鶴さんに集まっている間に自分の服を持って部屋から出た。



「だ、れか…だれかっ!」



下着はつけず、スカートを履いてブラウスを羽織った状態で走る。



「たす、け…」



お酒か何かを飲まされて、何度もイカされて…



あたしの体は限界で、今にも気を失いそうだった。



「はぁ、はぁ…だれ、かっ…!」



ドシャッ…!



あたしは派手に転んでしまった。



「うっ…」



たすけて、たすけて、たすけて!



「おい」



転んだあたしの目の前に大きな体をした男の人が立っていた。



「大丈夫か?優依さんだな?」



名前をさん付けで呼ばれて、



あたしは呆気にとられて男の人を見た。



「安心しろ。君の味方だ」



男の人が大きな手を差し伸べてきて、あたしはそれを掴んだ。



「大神家に雇われたボディーガードだ」



「あ…」



あたしはボロボロと涙が出た。



「た…たす、けて…ち、地下に…美咲ちゃ…ともだち、が…」



震える声でお願いすると、男の人は自分の背後に顎で合図をした。



すると、数人の男の人がぞろぞろとやって来た。



「ここで待ってろ。主人が来るからな」



男の人はそう言って、他の数人と地下へ向かった。



た、すかった…?





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