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甘い鎖~縛られて溶かされる~

第6章 求めちゃう

ダメ…



今触られたらあたし、大変なことになっちゃう。



「志桜、さ…」



あたしは彼のシャツの袖を掴んで、荒い呼吸を繰り返した。



イヤ…ダメ…



でも…



「志桜さん」



あたしは彼を見上げて、名前を呼んだ。



廊下の明かりがドアの隙間からもれて志桜さんの顔を照らす。



彼は冷たい表情をしている。



「優依、僕を誘ってるの?」



ビク…



恥ずかしくて火が出るほど顔が熱くなった。



「ち、違い、ます…」



「そうかな?だってほら…」



志桜さんが指であたしの唇を撫でる。



「あ…」



その一瞬であたしは体の力が抜けた。



ダメなのに…



ほしいよ。



かちゃり…



志桜さんはドアを閉めて鍵をかける。



「あ、何…?」



暗くなった途端、彼はあたしをドアへ押しつけた。



そして両手であたしの頭を抱え込むようにして、顔を近づける。



「優依、我慢してる?」



ドクン…



どうして知って…?



「昨日焦らしちゃったからね。イキたいでしょ?」



「う…、あ…」



志桜さんは冷静な顔であたしを見据える。



恥ずかしい…



「可愛い。顔が真っ赤だ」



志桜さんがあたしの髪や頬を撫で回す。



「あ…やめて…触らないで」



「そんなことないでしょ。触ってほしいって、ココは言ってる」



志桜さんがあたしのスカートに手を入れて、ショーツに触れた瞬間、ビリッと体が震えた。



「んあっ…!」






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