無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

ゆうくんの両手が、私の耳をいじめだした。
左右からくすぐられて、身体がビクビクとしてしまう。


「ん、ふっ、ゆうくんだめ」

「触っててって言ってるでしょ」


耳を塞ごうとしても、優しく制され、彼の耳元に持っていかれる。

私と彼は同じことをしているはずなのに、自分だけがいっぱいいっぱいで恥ずかしい。


「ん、やぁ」

「こっち向いて」


こうなったら、目を閉じたり顔を背けることは許されないことを知っているけれど、ついついしてしまう。

…決して怒られたいわけじゃない。恥ずかしいだけ。

「はずかしい…」

「手止まってるよ」

「んんっ…」

彼の綺麗な顔が近くて恥ずかしいし、耳は気持ちいいし、熱に侵されたように頭がぼーっとしてくる。


「ん…ゆうく、」


だんだん彼の顔が降りてきて、鼻同士がくっつく。

あ、

「あず…」

「ち、ちかい…っ」


(ちゅー、される…)


「んん！」



気づけばまた、彼に捕まっている。