
※私はドMじゃありません!
第1章 round1. ロータープレイ(外)
それから体感10分くらい、
「むり、やだ」
「だめ、早くしてって。」
こんな頭の悪いやりとりを繰り返し、とうとうこちらが折れた。
できるだけ、彼に困り顔を見られないように下を向きながら、ピンクのローターを指さす。
彼がしゃがみ、それを手にする。
「これがいいの?」
なんてニヤニヤしてこちらを見ながら。
「拉致があかないから適当に選んだんだよ!」
「ふーん」
くやしい、くやしい、くやしい!
(これで満足したか!ばーか!)
それから、レジを目の前にして「あずが買ってきてよ」なんていう台詞を無視しつつ、お会計を済ませた。
そこで彼がわたしに袋を差し出しこう告げたんだ。
「じゃあ、そこのトイレでつけてきて」
…神様、この悪魔の裁きはいつ下りますか?
