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Melty Life

第5章 本音




 ショーツの上からくすぐっていた熱い割れ目は、じんわり水が這い出ていた。縮れ毛をかき分けてクリトリスを軽く撫でると、水和が小さく悲鳴を上げた。ひくっ、ひく……と撓る太ももの内側を撫でて、真っ白な恥丘にキスを押しつける。
 水和の羞恥が絶頂なのは分かっているのに、鼻を掠めた彼女の匂いが、あかりに歯止めをかけさせなくする。まして水和は、次いつ触れ合えるかも分からない。明日には本当に、来須か竹邑の想いに応えていることもある。
 水和の言葉は信じている。しかし彼女はやはり誰にも繋ぎ止めることは出来なくて、あかりには、あまりにも遠い。


 
「ひんっ……あ……あぁぁ……あんっ…………」


 かぶりを激しく振りながら、全身で羞恥を訴える水和の肉薔薇に、あかりは濃密なキスを施す。舌を絡める口づけを交わすのと同様に、水和の割れ目の襞一枚一枚を慈しむつもりで、唾液を塗りつけていく。
 時折クリトリスをいじっても、蕾の開ききっていない性器は、よほど愛撫の相性が合わなければ十分な潤沢を及ぼせない。あんな軽口は返せても、未開の場所を開いた瞬間なるべく水和への衝撃が抑えられるよう、あかりは気休めの唾液を注ぐ。


 恋人と呼べる関係だったらどんなに良いか。明日も明後日も、何十年後も、当たり前に一緒にいたいのに。

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