テキストサイズ

君と僕の世界(嵐)

第5章 遊園地デート

――――――
―――



和也(あ〜…ついに来てしまった…。)


時刻は13時40分。

柄にもなく待ち合わせ時間よりも早く着いてしまった。


そう、今日は約束の日。

翔ちゃんとの

デートの日だ。


和也「あぁ〜…バレてないかなあ…」


大きな駅だが平日のこの時間は思ったより人が少ない。
…だけどやっぱりこんなところに突っ立ってるっていうのは…恐怖を覚える。

今そこにいる女子高生が俺の正体に気づけば
周りは大騒ぎになって…ああ、考えるだけで寒気がする。…走りたくねーよ。


和也「あ〜…」


どっか店入って待っとくか。

翔ちゃんに連絡して、ついたらそっちに来てもらおう。
そうでもしなきゃ落ち着かねえ。


ポケットからiPhoneを取り出して
翔ちゃんのラインを探す。


和也「ええと…翔ちゃんは…。」


「あれ?ニノ?」


和也「…っ!?」


思わず夢中になってしまって目の前の現実を忘れていた。

…誰かが俺に声をかけている。
そう気づいた俺は反射的に浮いてきた帽子を深く被り直した。


「あ、やっぱニノだ〜。おーい」


どうやら確実に俺だとバレているようだ。
俺はその声に振り返ることなく、そそくさとその場を立ち去ろうと歩みを進める。
だがその声の主は、まるで俺の行動を先読みしたみたいに、俺の目の前に立っていた。


和也「うわあっ!」


俺は思わず飛び跳ねて、それの弾みで顔を上げてしまった。

…終わった。
顔を見られたら否定しようがない。
……このままダッシュで逃げようか。
でも相手は男だし、高身長だし、めちゃくちゃ足、早そうだな…。

…って、男?


…あれ、

この人…どこかで…。


和也「……相葉さん…?」

グレーのキャップに、顔に合わないでかいマスク。
間違いない。
相葉さんだ。

雅紀「あ、気づいた?」

ほら、あたり

雅紀「ニノ逃げるからびっくりしたよ〜間違えたかと思った。」

和也「いやいや、そりゃあそうでしょ。…はあ、バレたかと思ったわ…。」

和也「ああいや!てか、なんでこんなとこいるのよ!なにしてんの!?」

雅紀「ああ、俺は買い物。ちょっと気になった店が出来てたから。このあとは仕事だよ。」


ストーリーメニュー

TOPTOPへ