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君と僕の世界(嵐)

第2章 お忍びハワイ旅行


翔「かず〜。ちゅーでのませて〜」

和也「ほんとキショい。やめて潤くんの前でそういうこというの。はい、蓋開けたから」

翔ちゃんはブーブーと口をとがらせいじけて見せたが、何をしても構って貰えないことを察したのか渋々ドリンク剤を飲み干した。

翔「まず〜」

潤「そりゃね。…でも意外だなあ。翔くん、ニノの前では甘えんぼなんだね」

和也「酒飲むとこんななんだよ。普段はもう少しキリッとしてるんだけど」

潤「愛されてるってことじゃん?俺たちしかいないから気が抜けてるんでしょ」

和也「そうかなあ」

潤「そうそう。…てことで俺はもう行くから。明日またよろしく。翔くんのこと頼んだよ」

和也「ん。ありがとうね、潤くん。おやすみ」

潤くんはおやすみの一言を言い残すと、部屋を後にした。

和也(俺も寝るかあ…)

いい感じに睡魔が襲ってきてすぐにでも眠りにつきたいが、せめてはみがきだけはしておこう。
洗面所にはピンクとブルーの歯磨きがあって、俺はそのピンクを選んで歯を磨いた。明日の準備を軽くして、アラームを6時にセットする。…ハワイにきてまで早起きをしなくてはならないのは酷だが自業自得だ。

和也「…翔ちゃん?まだ起きてる?」

翔「んー…おきてる…」

和也「寝てんじゃん(笑)…アラームかけた?」

翔「かけたー…」

和也「絶対かけてないでしょ。…iPhone触るよー」

俺は爆睡寸前で意識が朦朧としている翔ちゃんのズボンからiPhoneを取り出して画面を付けた。

和也(えっと…暗証番号は確か…。あってた)

和也「…」

和也「…なにこれ」

翔ちゃんのiPhoneを触るのは初めてだった。
触る必要も無いし触ろうと思ったこともなかったからだ。
だから翔ちゃんのホーム画面なんて知る訳もなくて。

和也「…ふふっ…翔ちゃんの馬鹿」


まさか…
まさかホーム画像が俺の写真だなんて思ってもいなかった。

それはかなり前にグループLINEでふざけて送りあった自撮りの写真。ちょっと可愛く撮れたので自分でも気に入っていたから覚えてる。

和也「翔ちゃん…かわいいなあ」

翔「んん〜…?なに〜?」

和也「なんでもない!アラームかけたから、明日はちゃんと起きるんだよ。」

普段も愛情はたっぷり注いでもらっているが、
こういう何気ない出来事にすごく愛されているんだと実感する

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