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君と僕の世界(嵐)

第2章 お忍びハワイ旅行


翔「あー…俺とかず?…いいけど、いいの?」

潤「逆にいいならお願い。俺たち酒買ってすぐ戻るから」

雅紀「…すぐに戻らない方がいい?」

翔「そうだね。俺たち少し二人の時間を」

和也「わかった。すぐ戻ってきてね。よろしく」

これも3人のちょっとした心遣いなんだろう。俺は翔ちゃんの腕をぐいぐいと引っ張り、ホテルへ向かう。その間3人は俺たちが見えなくなるまでニヤニヤと手を振ってた。

翔「そんなに急がなくてもいいじゃ〜ん」

和也「多少は急がなきゃ、3人すぐ来ちゃうよ」

翔「…そんなに二人でいたいってこと?」

和也「違うよ。みんなすぐ涼しい部屋で寝たいでしょ。だから部屋をマックスまで冷やして…」

翔「かずっ」

和也「…なに?」

翔「…ほーら。」

和也「!」

翔ちゃんは腕を掴む俺の手を解き、手のひらを差し伸べた。

翔「手、繋ごっか」

和也「…っ///」

いつもなら絶対に手を繋いで歩くなんて出来ない。いつ何処で誰が見てるかわからないから。

…だけど今は静かな南国の夜。男が2人が手を繋いで歩いていたところで、道行く人は見向きもしない。

和也「…ん」

初めてだった。
…大好きな人と手を繋いで歩くことがこんなに素敵なことだったなんて。

そんな夜のハワイの景色は、昼に見た海の雫よりもずっとキラキラと輝いていた。

ーーーーー
ーーー


潤「ただいまー!…って」

智「…何もしてない」

和也「いやいや!なにもしてないわ!」

俺たちがホテルについてだいたい20分後くらい。
3人は愉快に騒ぎながら部屋に戻ってきた。

雅紀「ここが部屋か!広いな!」

翔「おかえり。…一応一人一人部屋はあるけど、みんな適当に寝ればいいんじゃない?」

潤「後で部屋の振り分けしよっか。…それよりさ!酒買ってきた!」

翔「うぃ〜!ありがとう!」

潤くんは袋から数十本の酒を淡々と出していく。得意の解説付きだ。

潤「これがハワイのウォッカ。…で、最後に芋焼酎!」

翔「めっちゃ買ったね〜。こんなに飲むならさっき飲んでもよかったんじゃない?」

雅紀「いやいや!明日の分も明後日の分も一応入ってるから!」

和也「でもあればあるだけ飲める人でしょ?みんな」

智「…。」

和也「…図星だ」

俺たちは5人では少し小さいくらいのテーブルを囲んでわいわいと酒を注ぎ出した。

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