
君と僕の世界(嵐)
第2章 お忍びハワイ旅行
和也「だいたい、相葉さんのことお兄ちゃんなんて言わないし。なんでそんな気持ち悪いこと言わなきゃなんないの」
潤「でもニノ、あの大先輩のこと酔うとお兄ちゃんって呼ぶんでしょ?こないだテレビで言ってたじゃん」
和也「う゛」
さすが周りを気にせず毒吐き出す潤くん。俺の弱点を的確についてきた。それを聞いた翔ちゃんの目にはキラキラとお星様が浮かぶ。
智「やってあげなよ、翔くんすごいワクワクしちゃってるじゃん」
和也「んな事言われたって…」
潤「恥ずかしがってんの?それ逆に翔くんにはご褒美だよ」
なんなのこの人たちめっちゃ茶々入れてくんじゃん!あーでも、言わなきゃ言わないであとあとめんどくさいんだよな翔ちゃん。ここはもう、俺もノリでいくか…。
和也「わかった、わかった。やりますよ。やればいいんでしょ。それで満足なんでしょ?」
翔ちゃんの表情はお花のエフェクトが見えてくるほどにぱあっと明るくなった。わかりやすい人だ。
和也「えーっと…ゴホン…」
4人の視線が一斉に俺へと向けられる。
少し引き気味だが、ニヤニヤと口角を上げる潤くん。口元に手を当て乙女のようなリーダー。見守るように頷く相葉さん。…そしてバレンタイン当日の男の子みたいに期待と不安が入り交じったような表情をする翔ちゃん。
逃げ場などない。…やるしかない。
和也「………しょ、……翔お兄ちゃん……♡」
…語尾にハートを付けたのはわざとだ。
やるならとことんやってやる。俺の可愛さで翔ちゃんを悩殺してやる。
翔「か…か、か、かず……」
予想通り、翔ちゃんはわなわなと口を開き
俺の可愛さに悶えているようだ。…俺にこんな恥ずかしいことをさせてただで済むと思うなよ。
和也「なあに?翔お兄ちゃん♡」
雅紀「ねえ待って待って、ニノ本気じゃん。翔くんを殺そうとしてる?」
ビンゴ。ほぼ殺そうとしてる
潤「クオリティたけー。さすが俳優だわ。なりきるねえ」
和也「ふふ♡よくわかんなーい♡」
智「…ニノかわいい。女の子みたい。」
和也「ねえねえ、翔お兄ちゃん。どうしたの?なんでなにも喋らないの?」
まるで石化したみたいに固まって動かない翔ちゃんのお腹をつんつんとつつく。それでも翔ちゃんは俺を見たきり口を開こうとはしない。
