
君と僕の世界(嵐)
第2章 お忍びハワイ旅行
雅紀「そんなのわかんないじゃん!お蔵入りするかもよ!」
するわけない。あの手の映像はファンもスタッフも大好物だ。予告候補にも入るレベル。
翔「彼氏感ってやつ。ちょっとやってみたかったんだよね」
智「めっちゃみたい」
潤「カメラ、テレビ繋げてよ」
和也「ねえみんなノリノリじゃん…あなたたちがみて楽しいもんじゃないと思うよ」
俺の忠告には耳も貸さず、翔ちゃんは嬉々とテレビにカメラを繋げる。まるで運動会で活躍する娘の映像を、家族と鑑賞する時のお父さんみたいだ。
雅紀「あ、きたきた」
智「やばっ、ちかっ!」
テレビにはでかでかとぶりっ子する俺の姿が映し出される。かわいい。かわいいけど、こんなのをみんなの前で見せられるのは単純に地獄。
智「超ぶりっ子してんじゃん。なに、なんなの?これ」
翔「これが勝者の見てる世界よ。最高でしょ?」
雅紀「いつもこんな感じなの?翔くんいつもこんなの見せられてるの?」
なんかすんごい引かれてる気がする。ビジネスだから。いつもこんなんじゃないから!
ᴛᴠ和也『えへへ。俺パンケーキだいすき♡』
潤「嘘つけえ!!」
和也「いいでしょ別に!ノリじゃん!」
翔「ああ……かわいいな…」
俺をフォローするわけでもなく、翔ちゃんはひとり別の世界でうっとりしているようだった。
雅紀「ニノってさ、目を細めて笑うとめちゃくちゃかわいいよね。わんちゃんみたい」
和也「いや相葉さんまでなによ。可愛いのは知ってるよ、俺顔いいもん。だけど改めて言われると変な感じするじゃん」
潤「その自信に満ちた思考も少なからず影響してる気がするね」
突然の俺上げに動揺するが否定するわけではない。
何せ俺は、正真正銘可愛いのだから。
翔「…相葉くんも、気づいてしまった…?」
雅紀「ニノのかわいさ?…そりゃあ、ね。気づいてるよ。ニノは俺の弟みたいなもんだから」
翔「〜〜〜〜っ!!いいな〜〜〜っ!お兄ちゃん枠っ!!」
和也「ちょっと、いきなり何言ってんの?もう酔ってんの?」
翔「ねえかず!俺にもお兄ちゃんって言って!お兄ちゃん大好きだよって!」
和也「はあ?」
お兄ちゃん…って…翔ちゃんはお酒を飲むとやっぱり変になる。…というか、変態になる…?
