
君と僕の世界(嵐)
第2章 お忍びハワイ旅行
和也「さ、ホテル戻ろ。もう7時回っちゃうよ。間に合わなくなる」
翔「あ、…ああっ。うん…っ」
動揺を必死に隠そうと、不自然な返事が返ってくる。翔ちゃんらしくなくて面白い。今なら好きな人をいじめたくなる気持ちがわかる気がする。
和也「電車の時間調べといてね」
翔「ん、わかった」
取り出したiPhoneは逆さま。しかもそれに気づかず必死に電源ボタンを探している。…ポンコツだ。
そんな愛おしい後ろ姿を眺めながら、俺たちは元の道へと戻っていく。
この夜景も、あなたの意外な一面も
なんだかんだで見られてよかった。最高の思い出だ。
ーーーーー
ーーー
ー
ホテルにつく頃には20時を回っていて
焦った俺たちが急いで部屋に向かうと既に3人は楽しそうに酒を飲んでいた。
智「うぉ〜〜!おかえり〜〜」
雅紀「おせ〜よ〜どこ行ってたんだよ〜」
…何もせずただ待たれるよりはずっといいはずだが、こんなになるまで飲むのは如何なものか。
翔「ごめん、遅くなった。電車使ってたんだよ」
潤「おかえり〜、バッチリ撮れた?」
翔「そこはご心配なく!しっかり二宮を撮ってきましたよ!」
さっきまであんな顔してたくせに、そんな生意気なこと言っちゃって。カメラ回してやればよかった。
雅紀「はいはい、おつかれ〜〜。ビールでいい?」
和也「おっ、ちょ、いいけど座らせてよ。疲れてんのよこっちも」
雅紀「はいもって〜、翔くんも、はい!」
和也「無視かよ」
智「え〜では。みなさん。今日も1日お疲れ様でした〜っ!かんぱ〜い!」
雅紀「かんぱ〜い!」
翔「かんぱーい!展開はええな」
帰ってきて1分。半ば強引に酒を飲まされる俺たち。だけどやっぱり仕事のあとの冷えたビールは最高だ。
「くぅーっ」と自然に声が漏れた。
雅紀「はいはい、座っていいよ。で、今日何してきたの?」
和也「えっとね、まず、パンケーキ食べました」
潤「パンケーキ?ニノ生クリーム好きじゃなくない?」
和也「うん、好きじゃないんだけどね、大半がアイスだったから意外といけたのよ」
智「あーんした?」
翔「あーんした!」
即答だな。それを聞いてリーダーはケラケラと楽しそうに笑っている。
翔「映像あるよ。みる?」
雅紀「それも撮ったの?!」
和也「見せなくていーよ。どーせそれ使われるんだから。絶対」
