
君と僕の世界(嵐)
第2章 お忍びハワイ旅行
のぼせたように熱くなる頬。触らなくてもわかる。
俺はそれを隠すように、目元まで深く湯船に浸かってぶくぶくと息を吐き出す。
和也(なんだ…俺…1人で変な妄想して馬鹿みたいじゃん…///)
翔「なにしてんの〜?カメラそんなに嫌?」
和也「…ぷはっ…別に…//」
実際入浴シーンを撮られたところで痛くも痒くもない。下半身はタオル巻いてるし。
撮るならさっさと撮ってくれ。
翔「なんでそんな膨れてるのよ」
和也「…こっちの方が可愛く撮れるでしょ」
翔「ふーん」
…なにさ、こっちの気も知らないで。…まあ勝手に…エロい事…考えたのは俺だけど。
貸切とはいえ公共の場でそんな期待をしてしまうほど翔ちゃんに染まってる自分に少し悔しかった。…エッチしたい盛りの高校生みたいで。でもまあ、撮影するとなれば気持ちを入れ替えなければ。俺は少しはだけたタオルの結び目をきつく結び直して合図する。
和也「はい、撮っていいよ」
だが、
よく見たらカメラの電源が入っていない。
撮らないのかと尋ねようとした時、
翔ちゃんはまたニヤニヤと俺に顔を近づけ囁くように呟いた。
翔「お仕置きって…何考えてたの?」
和也「ぅ…っ//」
湯船の熱なのか、翔ちゃんの吐息なのかわからない生ぬるい温もりにいやらしさを感じてしまう。
貴方から目が離せなくなった俺の胸元を片方の指で擽るようになぞった。
翔「犯されたいの?言ってみなよ」
昔の映像がフラッシュバックする。
翔ちゃんはあの時と同じ瞳をしていた。
…そう、あの、俺をなんでも知ってるかのような、
全部を見透かす目。……馬鹿にしたようなあの目だ。
和也「…っっ///」
全身に電気が走ったみたいにゾクゾクする。
俺の全部はこの人のもので
俺はこの人に逆らうことが出来ない。
この背徳感…最高だ…。
和也「っん…」
欲に負けた俺は、本能のままコクリと深く頷いた。
翔ちゃんはそれを見て、またニヤリと口角を上げる。
翔「この変態が」
和也「あぁ…っ///」
翔ちゃんにそんなことを言われては…我慢したものも限界を迎えてしまう…!俺のソレはたちまち元気になって、タオルから顔を出そうとする。
翔ちゃんとはやくキスがしたい、そうでもしなきゃ爆発しちゃいそうだ。俺は翔ちゃんの首に手を回し、キスをせがんだ。
和也「…っ!」
