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君と僕の世界(嵐)

第2章 お忍びハワイ旅行


翔「どうしたの、食べないの?」

和也(うっ…!この人…!仕返しのつもりかよ…!)

'カメラを向けるのと向けられるのでは全然違う'
…そういう意味だったのか。

アイドルモードになりきれていない今の俺は
'翔ちゃんのかず'
なわけで…
恋人として貴方を見てしまうから普通に照れるし、普通に恥ずかしい…!
だけどこれは撮影で、あくまでもアイドルの二宮和也として振る舞わなければいけない
むしろこれはもう一種のプレイだ…!

和也rec「あ…っあーん」

顔が気持ち悪いのはわかってる…!だけど、だけど声だけは!いつも通りでなければならない…!

和也rec「ん…んぐんぐ…」

翔「どう?」

和也rec「おい…ひぃ…っ」翔ズーム

カメラを持つ手が興奮で小刻みに揺れてしまう。
さっきの翔ちゃんと同じだ。

俺はその手をどうにかして抑えて、
翔ちゃんのかわいいお顔をカメラに捕らえるのに必死だった。

翔「よかったねえ」

和也(笑った…世界一かっこいい…世界一好きだ…)

翔「あ、ニノ」

和也rec「…ぇ?」

翔「生クリームついてるよ〜」

翔「取ってあげる」

和也rec「あ゛」

俺の唇を翔ちゃんの男らしい指が触れる。
なぞるようにその生クリームを拭き取ると、
自分のかわいい小さなお口にその指を持っていった。

翔「ふふっ」

薄ピンクの柔らかい唇の間から
いやらしく舌が伸びて、ペロリとその指を舐める。
それを食い入るように見ていたら、翔ちゃんはイタズラしたあとの子供みたい満足そうに微笑んだ。

翔「彼氏感、あったかな?」

和也rec「ああ…っ///う、///」

和也(な、なんだかわかんないけどすんごい負けた気分ーーー!///)

いつも二人きりの時は俺にデレデレなくせして、こういう時だけこの余裕ぶり。おまけにこんな勝ち誇ったような顔をされては、まるで翔ちゃんの掌の中で転がされてるみたいだ。

翔「あー!もう撮るのやめちゃうの?」

和也「もう…おわりだよ!」

こんなのいつまでも続けていたら俺が持たない。
この人は自分の魅力がどれだけのものか全然わかってない!

翔「ふふ…っデレデレでしたねえ…。撮る方のつらさがわかった?」

和也「…まあこれは…だいぶハードだよね」

翔「でしょ!恋人が目の前でぶりっ子してるのに何も出来ないもどかしさと言ったらもう…!」

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