
君と僕の世界(嵐)
第2章 お忍びハワイ旅行
俺はカメラが回ればアイドルモードに切り替わるので恥ずかしさはないが翔ちゃんはだいぶ悶えているようだ。時折カメラがプルプルと揺れるのが少し心配だけど。
和也「はい、あーん♡」
翔rec「あーん」和也ズーム
翔rec「ん、、ん、…美味しい!」
和也「でしょ?♡」
だがそんなのお構いない。俺は全国に俺の可愛さを見せつけるべく、歯痛ポーズでぶりっ子をする。
ほっぺをむにむにしてみたり、上目遣いでカメラを見つめたり…ファンの子が大好きなあれだ!
翔rec「や、やばいよニノ!これ以上はファンの子が死ぬ!日本が沈む!」
和也(死にそうなのは翔ちゃんでしょ)
和也「んーちゅ!」投げキス
翔rec「あわわわわわわわ!1回止める!」
和也「あ!カメラ!いいとこだったのに!」
翔「はぁ…っはぁ…っ…死ぬ…」
ほら、やっぱり死にそうなのは翔ちゃんだった。
せっかく俺のかわいさをカメラに収めるチャンスだったのに…。
翔「これ…撮ってる方はかなりきついよ…。めっちゃ照れる…」
和也「いやもう顔がゆるっゆるだったよ。あんな表情初めて見たけど」
翔「普通にそうなる!かずもやってみてよ!カメラ向けるのと向けられるのでは全然違うんだからな!」
和也「えー…わかったよ。彼氏感だしてよー」
翔ちゃんの彼氏感を味わっていいのは俺だけなのに、なんて思ってみたりもする。
俺は鞄の奥の方に埋まっていたカメラを渋々取り出して翔ちゃんに向けた。
翔「だいたいさっきまで手繋いだだけで照れてたくせに…カメラ向けられるとほんと人変わるよねーかず」
和也「はいはい、もう撮るからね〜。アイドルモード!っと…」
翔「…撮ってんの?」
和也(あ、顔つきが変わった)
録画されていることに気づくと、
妙にイケメンになるというか、キリッとするというか…。
とにかくさっきとは違う。この人は紛れもなく'櫻井翔'だ。
和也rec「撮ってるよ〜。翔くん、何食べてるの〜?」翔ズーム
翔「パンケーキ…。ニノと食べてる」
翔「…食べる?」
和也rec「え、ああ」
和也(あれ…なんか…これ…)
翔「ふふ、じゃあ特別に食べさせてあげよう!」
翔「はい、あーん」
和也「あ、えと、///」
和也(思った以上にめちゃくちゃ照れるな!//)
