
君と僕の世界(嵐)
第2章 お忍びハワイ旅行
和也「…っ」
あれよりも美しくて、心に染みる景色なんてないと思ってたんだ。
だからハワイの星空の下、あなたと愛のあるキスができるなんて。夢にも思ってなくて。
それを叶えることができちゃう世界を
俺たちは作り上げることができたんだなあって
改めて、感動しちゃったよ。
翔「…ちょっと…ギザすぎた?」
和也「ちょっとじゃないよ、だいぶギザ。」
翔「えぇ〜!せっかく二人きりになれたんだからキスしたいじゃん!」
和也「なっんだよ…それ…ふふっ…」
こんなことされたら照れちゃうし
嬉しくて顔がニヤニヤしてしまう。
ああほんとに、アイドルなんてやってなければ
この景色を永遠にあなたと眺めていられたのかもしれない
でも、アイドルじゃなければ
貴方とは出会えなかったわけで。
俺たちの関係って
なんでこんなに複雑なものなんだろう
翔「あっ、かず、みて!」
和也「…わあ…っ!流れ星…!」
大切な人と夜空を駆け巡る星々を眺めるのに
どうしてこんなに時間がかかったんだろう
翔「…。」
翔「星が…綺麗だね…」
翔「…いや、」
和也「…!」
でももうそんなのどうだっていい。
今までの俺たちの幸や不幸が一つでも欠けたら
俺たちはきっと孤独のままだったんだ。
だから
後悔することなんて何も無い。
翔「星より君はキレイだ…。」
…
和也「…それ…」
…
和也「…ありがとう、ありがとう。」
これからも感じるだろうこの不安や不満、
過去を羨む気持ち。
こんなものは全部、きっと貴方が埋めてくれるはすだ。
俺は翔ちゃんが
照れて顔を背ける前に
ほんのり熱を帯びた柔らかい唇に
優しくキスをした。
