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君と僕の世界(嵐)

第5章 遊園地デート



和也「ちょ、な、な、なにすんだよ!!//」


翔ちゃんの香りが…ダイレクトに…!すげぇ…超いい香り……。


…ってちげぇ!そうじゃない!
これじゃあまるで俺が翔ちゃんに抱きついてるみたいで傍から見たらただのバカップルじゃん…!


和也「しょ、翔ちゃん…!聞いてんの…!」


翔「…あー…」


翔「…これならかずの声…聞こえるわー…」


和也「…っ!」


あれ…この人…


平然を装ってる振りしてめちゃくちゃ照れてる…!?


翔「花火の音がでかいからねー…はは…//」視線ソラシ


何その勢いでやっちゃいました感!可愛いんだけど!
そりゃそうだよね、翔ちゃんだってこんな人混みの中恋人とハグなんてしたことないもんね〜照れちゃうよね〜…//
…いやいやいや!俺だって照れるわ!そっちがそれならこのあとどう繋げばいいのよ!その反応は困るって〜〜!


和也「…。」ジー


翔「…。」チラッ


何か…何か言ってくれ…抱きついたままこの沈黙は…ただ恥ずかしい…。


そんな必死のテレパシーが伝わったのか
翔ちゃんはゆっくりと重い口を開いた。
それと同時に反射的に俺は視線を逸らす。


翔「さ、さっきはさ…なんて言おうとしたの…」


和也「え、あぁ…。今日は…ありがとう…って…」


翔「そ…そか、ふぅん…。」


翔「ちゃんと…目を見て言ってよ」


和也「う……っ」


挑発的な言葉と共に翔ちゃんの綺麗な指先が俺の両頬をつまみ上げる。…胸がドキリと音を立てた。


…顔が…近い。


こんなんじゃ、視線を合わせようにも合わせずらい。だが、翔ちゃんの瞳は真っ直ぐに俺を捉えてもう離さなかった。


和也「き、今日は、楽しかった。…ありがとう」


無意識に言葉を紡いでみたものの、上手く話せているかは分からない。だってあんたの中に吸い込まれそうになるのにもがくのに必死だったから


翔「俺も、幸せだった」


花火が空を彩るとき、同時にその光は翔ちゃんの頬を七色に染める。
瞳だってそうだ。その火の粉が輝く時のみ、翔ちゃんと見つめ合うことが出来た。


…きっとそれを
…もう何回も繰り返しただろう


あまりにも綺麗で、儚くて、夢みたいで
会話をかわす必要さえ感じなくなるほど
その瞳の魅力に呑み込まれていく。

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