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君と僕の世界(嵐)

第5章 遊園地デート


翔「何笑ってんだよ〜〜!」


和也「わっ、笑ってない、ふふ、笑ってない!」


翔「笑ってんじゃんよ〜〜!」ツンツン


和也「ごめんごめん、どっかでちょっと休もうかっ」


たしかその辺に、パークの地図があったはず。
そう思いキョロキョロと周りを見渡していたら、翔ちゃんが何かを思いついたようにニヤニヤと口角を上げた。


翔「1杯やっちゃう?」


和也「え?ここ飲めんの?」


翔「シーは飲めるらしいんだよ。これはちゃんと勉強してきた」


和也「そういうとこはちゃっかりしてんな~。いいよ、そこ連れてってよ」


翔「わかった。じゃあ、ん!」


和也「…ん…って…」


翔ちゃんはちょっとはにかみながら俺の目の前に手を差し伸べた。
恥ずかしさと、嬉しさが入り交じったようなそんな笑顔。


和也「ぶ…っ。サングラス越しだからなんか変だよ。笑っちゃうよ」


翔「へへ、似合ってるでしょ?」


和也「はいはい、似合ってる似合ってる」


その手をぎゅっと掴むと
翔ちゃんはもっと力を込めて握ってきて、
痛い痛いなんて言いながらも、ほんとはすごく幸せで。
アイドルとか男とか、そんなの忘れてさ
俺たちはいまカップルしてんだよ。
大好きな翔ちゃんと。


きっと今回は、今までにないくらいいい歌詞が書けるはず。早くこの気持ちを綴るのが楽しみだ。



 ̄ ̄ ̄



翔「えーっと、そう、ここだ!」


なんとまあおしゃれなカフェ。
ウエスタン調の外装は細かいところまで手が込んでて、まるで何百年ほど前のアメリカにタイムスリップしたような気分にさせる。
…そして名前だけじゃ想像もできないようなメニューがズラリ。
さすがディズニーさん、ひと味違う。


翔「今ね、ハロウィン限定のお酒あるんだって。それをかずに飲んで欲しくて。あ、先座ってていいよ」


ハロウィンのお酒…どんなものだろう。
でも翔ちゃんが俺に勧めるものだ、たとえ不味くても別にいいや。

俺は翔ちゃんに言われた通り先に空いている席に着いた。あまり目立たないよう、端の席を選ぶ。
ここも割と空いていてまばらに客が座っている程度だ。


和也「あ…そうだ」


これまでに受けた刺激をメモしておこう。
忘れはしないが、ぽっと思いついた歌詞もある。
一緒に添ればきっと作詞しやすいはずだ。

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