
君と僕の世界(嵐)
第5章 遊園地デート
俺が神経質すぎたあまり、また翔ちゃんに ごめんね って言わせてしまった。
さっきので このサングラスと帽子を被っていれば
大抵の人は俺たちの正体に気づかないということがわかった。
そうと分かればもう、神経を尖らす必要は無い。
もっと気を抜こう。
その方がきっと、この日はさらに輝く宝石になる。
翔「さてさて、このお話はここまでにして。せっかく遊園地に来たんだから、もっと満喫しなきゃでしょ。」
翔「…仲直りの印、俺についてきて。」
和也「わっ!ちょっと、手!」
いたずらっ子に笑う翔ちゃんは勢いよく俺の手を引いて走り出した。
ああ…みんなが見てる。
和也「…ふふっ」
でも、そんなの関係ない。今は俺と翔ちゃん、2人だけの時間だ。
この手に引かれて、あなたの後ろ姿を見つめられるのは
この世界で俺一人。
彼は俺だけの王子様だ。
 ̄ ̄ ̄ ̄
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和也「死ぬかと…思った。」
翔「…はぁ、…ハァ…。」
翔ちゃんが楽しそうに向かったのはたぶん、シーでいちばん怖いジェットコースター。
どうやらファストパスを取っていたみたいでスムーズに乗ることは出来たけど
仲直りの印、なんていうから
もっとメルヘンなものを想像していた。
和也「翔ちゃん…大丈夫?」
翔「…ハァ…む…り…。」
そして当の本人がこれ。
ただでさえ高所恐怖症なのに
あんなのに乗るなんて自殺行為としか思えない。
和也「ははっ、なんで自分からあれ選んだのよ。」
翔「いや…普通に…怖がるかずを俺が…ハァッ、慰めてあげたら…いいかなって…思ったのに…っ」
和也「…想像以上だった?」
翔「…なんであんなの選んじゃったんだよ〜…ちゃんと勉強すればよかった…。」
翔ちゃん、ずっとビクビク俺の腕を掴んで下向いてたからどちらかというと慰められてた方。
普段の彼からは想像できないその姿は
ギャップ萌えというものだろうか…
すごく可愛かった。
和也「でもまあ仲直り?できたからいいんじゃない。俺は楽しかったよ」
翔「かずが楽しめたら良かったよ…はは…」
それに、翔ちゃんもから回ることあるんだなって。
いつも完璧に俺のツボをついてくる翔ちゃんが
…こんな風になるなんて…(笑)
