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君と僕の世界(嵐)

第5章 遊園地デート


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翔「ねーえ、なんで拗ねてんだよ〜」


和也「うるせえよ…わかってるくせに!」


意地悪、ほんっと、意地悪!
俺が照れてるの楽しそうにみて、俺の反応楽しんで。この人はいつもそうだ。


翔「だって可愛かったんだもん。俺の後ろにこそこそって隠れてるかず。あーあ、ちゃんと顔見たかったなあ〜。」


和也「もう、ほんといや。そうさせてんの翔ちゃんじゃん。バレたらマジ洒落になんねーんだから。」


翔「あーもう悪かったって。せっかくのデートなんだからそんな怒んなよ」


和也「せっかくのデートだから言ってんだろ!エスコートするって言ったの誰だよ!」


翔「…。」


和也「あ…。」


…つい、大きな声で怒鳴ってしまった。

なんだかんだ言って、今回は翔ちゃんが俺の作詞を手伝ってくれてるわけで。

俺がでかい態度を取れるような立場じゃない。

その理解はちゃんと頭の隅にあったはずなのに。



和也「…ごめん、言いすぎた。」


和也「俺…ちょっとピリピリしすぎてんのかな…失敗すんの、怖くて」


自分の頭の鈍さに無性に腹が立って、俺は帽子を取って頭を掻きむしった。


バレるバレないの前に、こうなってしまっては意味が無い。いい思い出で終われないのなら失敗と同じだ。


翔「…かずはいま、楽しい?」


和也「も、もちろん!楽しい!」


和也「今日も、たくさん生意気なこと言っちゃってるけど…ほんとは、めっちゃ楽しい!翔ちゃんとこんなとこ来れるの夢みたいだし!」


和也「それに、翔ちゃんが…!」


翔「ふふっ、わかった、わかった。もう大丈夫。」


翔「かずは自分の気持ちなかなか言えないタイプだもんね。そこも可愛いけど、たまにはこうやって言ってくれなきゃ俺だって不安になっちゃうよ」


和也「…そう、だよね。…ごめん。」


翔「俺も、さっきはおちょくってごめんね。こんな時にしていいことじゃなかったよね。かずがかわいくて調子に乗っちゃった。」

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