
君と僕の世界(嵐)
第5章 遊園地デート
スタッフ「じゃあ、撮りますよ〜。あ、もう少し近づけます?」
和也「え…はい。」
俺たちはミッキーを挟むようにして並んでいたけど
それじゃあお姉さん的にダメみたいで。
…あんまりポーズ決めるのもおかしいし、こういう時どういう風に撮ればいいんだ…?
スタッフ「そうだなあ…。右のお兄さん!ミッキーに抱きついてください!」
和也「俺か。わかりましたー。」
翔「ああ、じゃあ俺はこいつに抱きつきますね。」
和也「は?!」
何?抱きつく?翔ちゃんが?
いやいやいや、無理でしょ。だってみんな見てるし。男同士が抱きついてたらさすがに変に思うって。
翔「はい、かずはミッキーに抱きついて。俺はかずに抱きつくから。」
和也「おかしいおかしい!なんでこっち来てんだよ!お前もミッキーに抱きつけよ!」
翔「いいから〜。みんなまってるよ。早く撮らなきゃ迷惑しちゃう。」
和也「だ、だけど!」
スタッフ「いいですか〜?撮りますよ〜♪」
翔「はーい。」
和也「っっ!//」
翔ちゃんは慌てる俺なんて無視して
背中から胸を抱くように抱きついた。
その瞬間、それを見ていた周りの女性陣から黄色い歓声が上がる。みんなニヤニヤと、楽しそうにそれを見ていた。
翔「かず、カメラ見るんだよ」
和也「近い!顔近い〜!!//」
恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい!
翔ちゃんに抱きつかれてるとこ、みんなに見られちゃってんじゃん!
こんなの気づかれたら絶対ネットニュースになる!いや、新聞に載る…!
スタッフ「前のお兄さん、笑顔ですよ〜♪」
翔「笑って笑って〜」
和也「んん〜!!///」
スタッフ「いい感じです!はーい、ミッキー♪」
パシャっとシャッターを切る音が聞こえたと同時に、俺は翔ちゃんの手を引いた。
もう今すぐにでもここから離れたい。
翔「おお、どうしたどうした」
和也「ここいや。早く行こう」
スタッフ「ああ、お兄さん!スマホ!忘れてます!」
耳に入る会話はみんな俺達のこと。カップルかなー?とかなんで顔隠してるんだろう、とか。
幸い、俺たちに気づいている人がいないのが唯一の救いだった。
