
Happiness day
第28章 Crasy Moon ~キミ•ハ•ムテキ~
ペンションに戻り、しおんがまたコーヒーを淹れてくれた
今度はバゲット付きだ
「用意してくれてたの?」
『簡単な物でごめんなさい
料理は得意じゃなくて』
しおんが苦笑いをした
うん…わかる気がする…
テーブルに置かれたバゲットは、間違いなく手作りだってわかるから
フランスパンの間に挟まってるのは、レタスと生ハムとチーズ
至ってシンプルな材料なんだけど
パンの切れ目は曲がってるし、レタスとハムも押し込んだって感じで挟まってる
でも、しおんの手料理(?)ってだけで、テンションが上がる
「いただきますっ」
バゲットを手に取り、かぶりついた
「んっ!んまっ!」
見た目はともかく味は抜群
思わず大声を上げると、しおんが笑顔になった
『よかった。
この近くに美味しいパン屋さんがあるって聞いてたから、材料を用意して来たの』
「ありがとう。すげぇ美味いよ、このパン
ハムとチーズも合ってる
しおん、味のセンスあるんだね」
『作るのは苦手でも食べるのは好きだから』
「ははっ、そっか。
なら、しおんも早く食べなよ」
しおんは頷くと、大きく口を開けてバゲットにかぶりついた
その大胆な食べ方に目を見張る
ほっぺたを膨らませて頬張るしおんは、今までの可憐なイメージを一蹴したけど
幻滅するどころか好感度が上がった
飾らないって事だもんな?
新たなしおんの魅力を発見した
「しおん、口の所にソース付いてるよ?」
ゴクンと飲み込んだしおんが、恥ずかしそうに口元に手を伸ばす
あちこちペタペタ触るけど、ソースには辿りつけない
「ふふっ、ここ…」
唇のすぐ下に付いてるソースを親指で拭う
「取れたよ?」
そう言って、しおんの目を見ると
顔を紅く染めたしおんが俺を凝視していて
俺は自分が取った行動が女性に対して失礼な行為だったと気付く
汚れを取るためとはいえ、口元に触れるなんて…
「ご、ごめん…」
慌てて手を背中に隠した
ふるふると首を振ったしおんがはにかみながら口を動かす
『ありがとう、さとし』
声は出てないけど、しおんが言葉で伝えてくれた事に、キュンとした
今度はバゲット付きだ
「用意してくれてたの?」
『簡単な物でごめんなさい
料理は得意じゃなくて』
しおんが苦笑いをした
うん…わかる気がする…
テーブルに置かれたバゲットは、間違いなく手作りだってわかるから
フランスパンの間に挟まってるのは、レタスと生ハムとチーズ
至ってシンプルな材料なんだけど
パンの切れ目は曲がってるし、レタスとハムも押し込んだって感じで挟まってる
でも、しおんの手料理(?)ってだけで、テンションが上がる
「いただきますっ」
バゲットを手に取り、かぶりついた
「んっ!んまっ!」
見た目はともかく味は抜群
思わず大声を上げると、しおんが笑顔になった
『よかった。
この近くに美味しいパン屋さんがあるって聞いてたから、材料を用意して来たの』
「ありがとう。すげぇ美味いよ、このパン
ハムとチーズも合ってる
しおん、味のセンスあるんだね」
『作るのは苦手でも食べるのは好きだから』
「ははっ、そっか。
なら、しおんも早く食べなよ」
しおんは頷くと、大きく口を開けてバゲットにかぶりついた
その大胆な食べ方に目を見張る
ほっぺたを膨らませて頬張るしおんは、今までの可憐なイメージを一蹴したけど
幻滅するどころか好感度が上がった
飾らないって事だもんな?
新たなしおんの魅力を発見した
「しおん、口の所にソース付いてるよ?」
ゴクンと飲み込んだしおんが、恥ずかしそうに口元に手を伸ばす
あちこちペタペタ触るけど、ソースには辿りつけない
「ふふっ、ここ…」
唇のすぐ下に付いてるソースを親指で拭う
「取れたよ?」
そう言って、しおんの目を見ると
顔を紅く染めたしおんが俺を凝視していて
俺は自分が取った行動が女性に対して失礼な行為だったと気付く
汚れを取るためとはいえ、口元に触れるなんて…
「ご、ごめん…」
慌てて手を背中に隠した
ふるふると首を振ったしおんがはにかみながら口を動かす
『ありがとう、さとし』
声は出てないけど、しおんが言葉で伝えてくれた事に、キュンとした
