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Happiness day

第28章 Crasy Moon ~キミ•ハ•ムテキ~

『自由にして』とは、言ったけど、何もない浜辺…

しおんも何をしていいのか分からず立ち尽くす

モデルを頼んでおきながら、好きにしていいって難しいか…
考え込んだせいで、少し表情が堅くなっちゃったし

「しおん、一緒に散歩しようか?」

そう提案すると、ホッとしたように笑顔を見せる

その表情も可愛くて、心の中に描き留めた

手を差し出すと、一瞬の間を置いて、ゆっくりと動き出す手
戸惑いを見せながらも手を乗せてくれたから、ギュッと握ると、そっと握り返された

「行こう」

はにかみながら頷くしおんが可愛すぎて、にやけそうになるけど
だらしない顔をしおんに見られたくないから、前を向いて歩き出した

ポカポカ陽気に、心地よい潮風
隣には綺麗で可愛い恋人…

こんな休日の過ごし方したことないけど
これがリアルになったら、本当に最高なのになぁ…

チラッとしおんを見ると、しおんもこちらを向く
視線が合うと、微笑みを浮かべる

あぁ、この笑顔…しあわせだなぁ…

だらしない顔は見せたくないけど
フニャっと顔が緩むのが、抑えられない

そして俺のしおんへの恋心も、益々抑えが利かなくなりそうだ

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