
Happiness day
第28章 Crasy Moon ~キミ•ハ•ムテキ~
レジャー用の椅子をふたつ持って浜辺に降りる
椅子を開き、スケッチブックを置いて、しおんを見る
「さ、始めよっか…
って、言っても、特にこれをして欲しいとかはないから、自由に過ごして」
しおんはしゃがみ込むと、砂に指で文字を書く
俺もしおんの隣に並んで座った
『自由に?
止まってなくていいんですか?』
文字を描き終わったしおんが俺の方をむいたから、俺も顔を上げてしおんを見る
「うん。モデルって、基本は止まっててもらうものだけど
今回はイメージを膨らませたいから、しおんの色々な表情が見たい」
再び顔を下げて文字を書くしおん
『わかりました』
「うん。じゃあ、よろしく
それとさ、敬語使わなくていいよ?
敬語だと文字数増えるから、書くの大変だろ?」
しおんは、ニコッと笑うと、また文字を書く
『ありがとう
大野さんって、やさしいね』
『優しい』なんて、人から言われた事なくて照れる
「そんな事ないけど…
あと、『大野さん』じゃなくて、『さとし』でいいよ?
俺もしおんの事、呼び捨てにしちゃってるし
『大野さん』じゃ、書くの大変だろ?」
『うん。ありがとう、さとし』
「どういたしまして」
お礼を言われてしまったが、しおんに名前で呼んで貰って、早く距離を縮めたいって下心もあったりするから、少しだけ罪悪感…
椅子を開き、スケッチブックを置いて、しおんを見る
「さ、始めよっか…
って、言っても、特にこれをして欲しいとかはないから、自由に過ごして」
しおんはしゃがみ込むと、砂に指で文字を書く
俺もしおんの隣に並んで座った
『自由に?
止まってなくていいんですか?』
文字を描き終わったしおんが俺の方をむいたから、俺も顔を上げてしおんを見る
「うん。モデルって、基本は止まっててもらうものだけど
今回はイメージを膨らませたいから、しおんの色々な表情が見たい」
再び顔を下げて文字を書くしおん
『わかりました』
「うん。じゃあ、よろしく
それとさ、敬語使わなくていいよ?
敬語だと文字数増えるから、書くの大変だろ?」
しおんは、ニコッと笑うと、また文字を書く
『ありがとう
大野さんって、やさしいね』
『優しい』なんて、人から言われた事なくて照れる
「そんな事ないけど…
あと、『大野さん』じゃなくて、『さとし』でいいよ?
俺もしおんの事、呼び捨てにしちゃってるし
『大野さん』じゃ、書くの大変だろ?」
『うん。ありがとう、さとし』
「どういたしまして」
お礼を言われてしまったが、しおんに名前で呼んで貰って、早く距離を縮めたいって下心もあったりするから、少しだけ罪悪感…
