
Happiness day
第28章 Crasy Moon ~キミ•ハ•ムテキ~
「なぜそこまで彼女を?」
「一目惚れしたからです!」
「……は⁈」
「バカ…」
彼の驚きの声と、ニノの呟きに、ハッとする
「あ!違くて!いや、違くもないんですけど!
彼女を好きになったとかでは無いんです
下心があって、会いたいとかじゃない!
ただ、初めてあの看板を見た時、彼女に魅了され足が止まったんです…
その感覚が、本の中の主人公が、ヒロインに一目惚れした時の感覚に似てるんじゃないかと思って…
だから…」
「それは、ウチの松岡の写真家としての腕がいいからです
彼女に魅力がある訳じゃない」
こんなにもハッキリと、彼女の魅力を否定されるなんて思ってもいなかったから
ちょっとムカッとした
女性の事を褒めてるのに、否定する男ってどうなんだ?
「そりゃ松岡さんの腕は凄いかもしれません!
あのポスターを見れば、それはわかります!
それでも、誰でも良かった訳じゃないでしょ?
彼女だったから、あの美しい写真が撮れたんだと俺は思います!」
身を乗り出してそう訴えると、彼がちょっと怯んだように見えた
「ははっ!確かにそうだ
俺は『彼女』に魅力を感じたから、モデルを頼んだ
俺は大野さんの言う事は、良くわかるよ」
「松岡さんっ」
「だから、俺も頼み込んだんだろ?
滅多に頭を下げる事がない俺が、頭を机につけたんだぞ?
お前だって驚いてただろ?俺があんな事するなんて」
「それは驚きますよ…
あなたが人に頭を下げるなんて、未だかつて見たことなかったんですから」
「それくらい俺にとっても、彼女は必要だったんだよ…あの写真を撮る為に
俺は、写真を撮る時は、常に最高傑作を生み出そうと思ってる
プロとして当然の事だ…
それは、生み出す者として、大野さんも同じなんじゃないですか?」
松岡さんが俺を見て、同意を求めた
俺は、激しく何度も首を縦に振る
「もちろんです!俺も作品を描く時は、常に全力を尽くして、納得行くまで描き続ける
だからモデルにもこだわっているんです」
松岡さんは満足そうに笑って頷き、彼を見た
「どうだ?翔…
もう一度だけ、彼女にご登場いただけないか?」
「……少し考えさせてください」
「一目惚れしたからです!」
「……は⁈」
「バカ…」
彼の驚きの声と、ニノの呟きに、ハッとする
「あ!違くて!いや、違くもないんですけど!
彼女を好きになったとかでは無いんです
下心があって、会いたいとかじゃない!
ただ、初めてあの看板を見た時、彼女に魅了され足が止まったんです…
その感覚が、本の中の主人公が、ヒロインに一目惚れした時の感覚に似てるんじゃないかと思って…
だから…」
「それは、ウチの松岡の写真家としての腕がいいからです
彼女に魅力がある訳じゃない」
こんなにもハッキリと、彼女の魅力を否定されるなんて思ってもいなかったから
ちょっとムカッとした
女性の事を褒めてるのに、否定する男ってどうなんだ?
「そりゃ松岡さんの腕は凄いかもしれません!
あのポスターを見れば、それはわかります!
それでも、誰でも良かった訳じゃないでしょ?
彼女だったから、あの美しい写真が撮れたんだと俺は思います!」
身を乗り出してそう訴えると、彼がちょっと怯んだように見えた
「ははっ!確かにそうだ
俺は『彼女』に魅力を感じたから、モデルを頼んだ
俺は大野さんの言う事は、良くわかるよ」
「松岡さんっ」
「だから、俺も頼み込んだんだろ?
滅多に頭を下げる事がない俺が、頭を机につけたんだぞ?
お前だって驚いてただろ?俺があんな事するなんて」
「それは驚きますよ…
あなたが人に頭を下げるなんて、未だかつて見たことなかったんですから」
「それくらい俺にとっても、彼女は必要だったんだよ…あの写真を撮る為に
俺は、写真を撮る時は、常に最高傑作を生み出そうと思ってる
プロとして当然の事だ…
それは、生み出す者として、大野さんも同じなんじゃないですか?」
松岡さんが俺を見て、同意を求めた
俺は、激しく何度も首を縦に振る
「もちろんです!俺も作品を描く時は、常に全力を尽くして、納得行くまで描き続ける
だからモデルにもこだわっているんです」
松岡さんは満足そうに笑って頷き、彼を見た
「どうだ?翔…
もう一度だけ、彼女にご登場いただけないか?」
「……少し考えさせてください」
