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テレフォン -約束-

第6章 灰色の記憶




・・・・・・・・そんな

おばあちゃんがくれた絵本


 〈あなぐまの親子〉の物語でした



“なかなか夜が怖くて寝れない子ぐま”



“何度も何度もお父さんと、お母さんを起こしに行って甘える”


“お父さんぐまと、お母さんぐまはその度に優しく子ぐまを寝かしつける”



・・・・物語の最後は



“おかあさんが、あさごはんですよ と、よびにくるまで、ぐっすり ねむりました”


・・・・って

ごくごく普通の日常が羨ましく感じた内容でした

幼いアタシにはなかったごくごく普通の幸せ

“それがいちばんの幸せ”

おばあちゃんが小さいアタシにくれた優しい絵本

おばあちゃんが教えてくれた小さな幸せのカタチ


大人になったら、こんな風に幸せになりたいって気持ちを芽生えさせてくれた


優しい優しい絵本でした


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