
【参加型小説・連鎖の尻尾】
第12章 “丞洪寺”と“古浄流神社”
煌太は頭を押さえると…「はい」と、素直に答えた。
「なんか――――サワサワして」
「お互い、見えない相棒に助けられてるね」
そう言うと、高田と煌太は窓から見えるのか鳥居の方に視線を向けた。
と――――…ジワジワと、 霧がかってきていることに気がついた。
午前中ではあるが――――…霧が立ち込める時間帯ではない!
「高田さん――――あの霧…なんですかね?」
すると、「グルルル――――」と、耳元で獣が唸る声が聞こえた気がして煌太は車のなかを見渡した!
「!高田さん!――――獣が…唸ってる!」
「へ?――――獣?」
高田はビクッと怯えながら、車の窓から離れるように煌太にピッタリと引っ付いた!
