
【参加型小説・連鎖の尻尾】
第5章 足跡と臆病な助手
二人はガラスの前に並んでいる椅子に座り、成小坂が来るのを待つ。
「そ~言えば、ペガサスさん何でここに来ようって――――…なったんすか?」
キョロキョロしながらも、白馬はペガサスに聞いた。
「あ~…ちょっとなぁ…確かめたいことがあったから」
“確かめたいこと”に「ん?」と首をかしげる白馬にペガサスは天井を見上げて続けた。
「お前の相方――――煌太が、熊田のいじめにあっていた女性の写真や動画を撮っていただろ?」
白馬は煌太の行動を思いだし「あ~…」と相づちを打つ。
「あれに――――…何も映っていなかったんだよ…」
「は?――――映ってましたよ?微妙なブスが何人も!」
白馬は映像を思いだし苦い顔をする。
