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【参加型小説・連鎖の尻尾】

第5章 足跡と臆病な助手


「霊はね…“認識してもらう”事が大好きだからだよ。

“見える・聞こえる・感じ取れる”って人は滅多にいないからね、憑いて行きたくなるんだ…

で――――…憑いてその人の何かを奪って自分の糧にしようとするんだって」



高田はコーヒーを再びチビチビ飲んだ。


「“糧”に――――って…」



「俺の時は――――…視力を奪って行こうとしていたみたいだね…最悪失明するとこだったみたい。

俺は自覚無かったんだけど、その当時は本当にダルいし変な夢見るし…ストレスで動けなくなっていたからね」



ペガサスに助けてもらう前の高田の状態に、煌太は冷や汗を背中に滲ませた。



「たまたま見つけた浅沼さんのサイトにコメントを残したことで、助けられたんだけど…

不思議なんだよねぇ…オカルトサイトって興味なくて、開いたこと一度もないのに……タッチミスでたまたま開いたのが…浅沼さんのサイトだったんだ」





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