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【参加型小説・連鎖の尻尾】

第5章 足跡と臆病な助手


「ああ見えて、浅沼さんの実家は――――…お寺さんなんだよ?親戚がほぼ神主や住職と言った…仏門一家って言っていたからね。彼だけがその道から抜けたみたいだね」



「は!?――――マジですか?ど~りで、まさかの破門?勘当パターンですか?」


「いやいや、家族仲は良好らしいよ!実家はお兄さんが継いでいるし、妹さんも別のお寺に嫁いで――――そことも仲良く付き合ってる見たいで、浅沼さんが一人実家の家業を継がなくても円滑に進んでいるそうだ」



煌太は…あのいい加減さがにじみ出ているペガサスの実家がお寺だと言う事実に、驚きを隠せないでいた。



「そのおかげで、俺に憑いていた霊は除霊出来たんだけどね」


「その――――おかげ?」


ペガサスが何をしたのか気になる煌太に高田は頬笑む。


「俺は――――雰囲気は感じ取れるけど…霊の姿も声も聞き取れないんだ…“なんか嫌な雰囲気・なんか重い雰囲気・なんかあの場所に行きたくない雰囲気”って感じ取れるだけなんだ――――…だから、病院でも働けるんだけどね」



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