
【参加型小説・連鎖の尻尾】
第5章 足跡と臆病な助手
「つ~か、俺たちも行っていいんですか?」
すると、ペガサスはニヤリと怪しげな顔を見せた。
「つ~が、本当の事を言うと、俺がお前たちの付き添いってことで面会がOKになったんだよ~…」
「は?」
煌太は意味が分からずタクシーの中で首をかしげた。
「昔の友達が心配して会いたがってる――――、で、俺は昔からの知り合いだから一緒に保護者的な立場での同行…ってことで!」
ペガサスのなんとなくアウトな面会に煌太は嫌な予感しかしなかった。
「本当に大丈夫っすか?結構、警備とか厳しいんじゃないの?」
「大丈夫、大丈夫!知り合いに根回しはしてあるから」
なんだか軽いノリのペガサスに不安を隠せない煌太は、更に不安になる。
「大丈夫かよその病院…」
