
【参加型小説・連鎖の尻尾】
第5章 足跡と臆病な助手
その日から、白馬は“熊田 千秋”の裏の顔情報をより深く集め出した。
すると、彼女の噂は死んだことによりレア度が増したのか…「ここだけの話だけど…」や「亡くなった人の事を悪く言うのは気が引けるけど…」と、いいながらも情報を提供してくれる人が現れた。
今日は、その情報をくれると言う人と会うことになり煌太と白馬は、待ち合わせの場所に来ていた。
二人が会ったのは、熊田と成小坂が通っていた大学の同級生で――――…まさしく彼女のターゲットだったと言う女性だった。
「はじめまして…天野です」
「どうも――――…」
目の前に現れた女性の第一印象は“地味”の一言だった。
「え~っと、天野さんは…〇〇大学の…」
「2年です――――…熊田さんの…後輩です。彼女とはサークル同士のコンパで知り合いました」
