
【参加型小説・連鎖の尻尾】
第5章 足跡と臆病な助手
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いきなり大声を出した白馬に煌太は驚いた。
「熊田 千秋は、【化粧美人の時に調子にのって不細工女子をいじめていた】だから、成小坂に憑いていた坊さんに狙われたんじゃないか?」
白馬は、目をギラギラさせて煌太に身をのりだし喋り出した。
「は?――――そんなの分かんねぇ~じゃん」
「いや!熊田は…影でエグいことしていたらしいんだ~!
“いじめ”ってワードが気にならないか?
成小坂だって小学生の時に“いじめ”にあっていたんだ…そこにつけ入れられた訳だし…何らかの関係はありそうじゃないか?」
白馬は目を輝かせて煌太の同意を求めた。
「ま…まぁ…言われてみれば…」
「そこも、調べてみないとな!」
嬉しそうに休憩室を出ていく白馬の後ろ姿をみて、煌太は多少不安になる。
「ったく…大丈夫かよ――――…」
