
ふぃくしょんエッチ
第4章 愛神さま!!
「と、言うことなので。
じゃあ、入ってきてもらおうかな」
先生がそう言った途端、
クラスの緊張が一気に高まった。
それは私に関しても。
先生がガラッと扉を開けると
廊下で佇む影が見える。
連なるように入ってきたその影は…
「やば、カッコいいじゃん!」
「超タイプかもっ」
「葵ちゃん!見て!
結構なイケメンよ!!
葵ちゃんのタイプじゃありません!?
…………………葵ちゃん?」
『……………………うそ…』
マリの声が遠くから聞こえる。
こんなに近くにいるはずなのに。
まるで自分だけが世界から
切り離されたような錯覚に陥った。
いや、自分だけじゃない。
自分と…
目の前に立つあいつ。
