
やさしく愛して
第1章 やさしく愛して
5
詩の題名のあいうえお順に、きちんと整理してあって、読みやすい。
編集の仕事をしているので、読むのは慣れている。
わたしの好きな詩もあるが、ほとんどは初めて読む詩だ。
そのなかで、山之口獏さんの詩が面白かった。
詩の話だけでなく、いろいろな話もした。
「霧子さんとは、
若いのに、
子がつく名前は、
珍しいですね」
「そんなに、
若くないですよ。
もうすぐ、
30ですもの」
「いや、
その、
私よりは、
ずっと若い」
「うふふ。
衛藤さんて、
思いがけないところで、
思いがけない、
ユーモアを、
言うんですね」
「あはは。
そうかなぁ。
自分では、
真面目に言ってる、
つもりなんですが」
「うふふ。
なんだか、
かわいいです」
「いや、
その…」
詩の題名のあいうえお順に、きちんと整理してあって、読みやすい。
編集の仕事をしているので、読むのは慣れている。
わたしの好きな詩もあるが、ほとんどは初めて読む詩だ。
そのなかで、山之口獏さんの詩が面白かった。
詩の話だけでなく、いろいろな話もした。
「霧子さんとは、
若いのに、
子がつく名前は、
珍しいですね」
「そんなに、
若くないですよ。
もうすぐ、
30ですもの」
「いや、
その、
私よりは、
ずっと若い」
「うふふ。
衛藤さんて、
思いがけないところで、
思いがけない、
ユーモアを、
言うんですね」
「あはは。
そうかなぁ。
自分では、
真面目に言ってる、
つもりなんですが」
「うふふ。
なんだか、
かわいいです」
「いや、
その…」
